このブログは、主に確率的アプローチとマクロ情報を用いて、より高い確率でトレーディングにより利益を得るための情報発信を目的としています。
私、whitenicebigは、世界中の先物・商品・通貨を対象にトレーディングをしています。取引手法としてはチャートの動きに着目して上昇・下落の確率を見ながらポジションを取る方法のみを行っています。
※本ブログに記載される内容はwhitenicebigの個人的な意見によるもののみです。利益を得ることを保証もできませんし、相場形成に重要な影響を与えるような情報は一切発信しておりませんのでご留意ください。

2012年9月30日日曜日

売りと買いの方向は本当に重要なのか

意味不明なテーマに見えるかもしれない。
しかし、デイトレードみたいなものを長年しているとこの問題にぶち当たると思う。
長期投資の人にとってこのテーマは成立しない。というのもどのタイミングで買うのかが非常に重要であるから。しかしながら、デイトレーダーは株なり為替なりのボラティリティを取りに行っているので、売りも買いも同じくらい行うだろう。
デイトレーダー向けの情報サイトなどでは、投資の方向性を重視しているものが多いが、長年私が経験してきた感覚では、正直投資の方向性というのはそれほど重要ではないと考えている。
いつ損切し、いつ利確するのかの方が、投資の方向性よりもはるかに重要だと思う。
株や為替の動きが短期的に完全にランダムで時間当たりの上昇幅も下落幅もほぼ一緒であるならば、スプレッドや手数料を考えるとデイトレードには勝つことができない。ゆえに、投資の方向性は重要ということも言えなくはない。しかし、このような状態では、株や為替はランダムに動くのだから投資の回数を重ねた結果、勝率は5割になり、やはり手数料なんかを考えると利益が得られないということになる。
一方、ランダムではなく、また上昇幅と下落幅に差があるような状態では、投資の方向性は一定の意味をもつが、同様に先に書いた利確・損切りの幅の調整も大きな意味をもつ。

方向性を予測することに重きを置きすぎるばかりに、利確・損切りの幅の調整をおろそかにするとほぼデイトレードのゲームでは勝てない。むしろ、投資の方向性を予測することよりも利確・損切りの幅の調整を厳密にして、ずっと買いなりずっと売りなりの意思決定を継続している方がリターンが得られると思う。

2012年9月20日木曜日

体調が少し戻る。情弱なメディア

また体調を壊す。
2か月以上、休養をしていた。
ブログの更新も止まっていたが、定期的に見に来てくれる人もある程度いるようで?、感謝しています。
少し体調が戻る。昔のように辛口のコメントを書けなくなっている弱った自分がいるかもしれないが、少しずつでも更新していこう。

情弱なメディア。
尖閣の問題。
大半の評論家が、日本にとって中国は1位の輸出国であり、尖閣をこじらせると日本のダメージが大きいという。なるほど、最もらしい発言であるし、大半の日本人は故に弱腰になっているのかもしれない。
一方の日経平均。中国の軍艦が尖閣周辺にいるにも関わらず株はほとんど落ちていない。
メディアの言うことが真実なら、日本の企業は大打撃を受け、10パーセント位は下落してもおかしくない。実際はそうはなっていない。

日本人の多くの人が持っている偏見。日本は貿易立国であるということ。
日本が本当に貿易立国なのであれば、株価は大きく下落しているはず。
実際は、日本は内需が非常に強く、貿易赤字は膨らむ一方である。
中国との関係。確かに、一部企業は中国に輸出、もしくは中国現地生産・現地販売をしているのだろうが、国家対国家で見ると、日本は貿易赤字である。
つまり、日本が中国の製品を不買した方が、中国へのインパクトが大きいということである。
日経平均はこの点をうまく織り込んでいると言える。
むしろ、チャイナリスクから解放されて、インドネシアなど他の日本にとってリスクの小さい国家への貿易が拡大する機会と見れば、むしろ上昇要因かもしれない。日本企業が中国一辺倒のカントリーリスクを分散させられれば経営は安定するのだから。

もう一点。
多くの評論家が中国が日本国債を意図的に大量に売却することで金利上昇を招くので脅威だというもの。嘘もたいがいにしてほしい。
日本は世界3大通貨の円を発行できる権限を有している。単純に中国が国債を売却するのであれば、日本は量的緩和を行って国債を買えばそれで解決する。それどころか、中国が量的緩和へのチャンスを日本へ提供してくれていることになる。ゆえに、株価は下がらない。ちょうどいいので、日銀法を改定したらどうか。
評論家の言っていることが如何にいい加減か。

メディアの言うことは信用してはならない。
客観的指標の株価や日経平均などがどう動いているかをしっかり見つめることが、経済を判断する上では重要と思う。